テレワークは以前に比べ、普及していったがその裏では意外なことが起きていた。
「日本人の学習時間が減っている」
なんじゃこりゃ、テレワーク普及以前から日本人の学びが少なくなってきていると感じていたが
テレワークによっても学びが減っているようだ
労働環境は良くなってる
働き方改革が進み、労働時間が短くなったほか有給の義務化や休業で働く時間は短くなる一方だ。
テレワークで通勤時間も削減され、余暇時間は確実に増えているだろう。
東京都が実施した調査によると、テレワークを継続したいの声は多い。
5割がぜひ継続したい、3割が継続したいと労働者に広く支持されている。
自発的な学びも減っている
労働環境が改善されてテレワーク良かったね。とはならず、時間は増えているのに学びが減っているのだ。
全国就業実態パネル調査によると、「学習・訓練」は2017年31.3ポイント、2018年32.5ポイント、2019年33.1ポイントと右肩上がりだったが、2020年には17年以下の31ポイントまで下がった。
減ってしまった「学習・訓練」の内容は
会社外で行う、対面で行う研修の延期・延長で減ったほか
会社内での上司の計画的な指導、必要に応じた指導も減ったが、もっとも減りが大きかったのは「他の人の仕事ぶりを観察して学ぶ」だった。
オフィスで働いてる時なら、周りを観察したり、分からないことを聞いて学ぶことは簡単だった。
学びを向上させるには、テレワークに合わせたコミュニケーション最適化を上司・従業員共に探っていく必要がありそうだ。
「自ら学んでいる」も2020年には減ってしまった
テレワーク化によって頼める仕事のシンプル化、明確なタスクを依頼しなければならない、背景があると思われる。
日本企業に多い、メンバーシップ型の雇用形態のままでテレワークするのは難しい(働き方が合っていない)
ジョブ型の組織であれば、各自専門性をもって働き、業務内容も明確に決まっているので
リモートワークだと簡単な仕事しか頼めない・・・なんて自体は発生しません。
しかし、リモートワークのためだけに無理やりジョブ型を導入してもうまく行くわけがないので、今後もこの状況が続くなら職務遂行のあり方を再定義する必要がありそうです。
資本主義と同じく知識も二分化が進んでいる
知能は母親からの遺伝部分も大きいという話があり
遺伝ならしょうがないよねって考え方もできますが、今の学校教育は遺伝でどうこう以前のレベルで話が進んでいる。
2022年から国語の授業に実用文を学ぶ「論理国語」が追加される。
読解力が未熟なまま義務教育を終え、簡単な通知事項などもキチンと理解できない子供が増えてきているという。
私からすると実用文が理解できないことが理解できないが
現代をただ漫然と生きると、そういう育ち方をしてしまうのだろう。
娯楽一つとっても、消費者に過剰だと思うことは多々ある。
昔のファミコンゲームなんかは理不尽なことは日常茶飯事、誰がこんなもん攻略できるんだといった具合だが
最近のゲームは説明書がなかったり、ゲーム内のガイドがしっかり作りこまれており、何も考えずともなんとなく遊べてしまう。
創意工夫を必要としない環境では、「進んで学ぶ者」と「何となく生きる者」の両者で大きな差がつくのは想像に難しくない。
社会構造が変わらなければ、格差は広がる一方だ。
人事も並行してやっている私が思うこと
ハイクラス人材と低スキル人材の2極化が進んでいるように感じる。
この話、学歴はあまり関係ない。
新卒を除く有名大学出身者の経歴ですら、お前いったい何がしたいんだ?とつっこみたくなることも多い。
- 将来的に自分が何がしたいか不透明
- 現職における、業務の創意工夫のレベルが低い
誰でも出来るよね?それ。って思われちゃ待遇上げる転職きついっすよ。
学歴がない人間であっても、自分の専門性を磨きかけている奴は市場価値が上がっていく。
やらない、または出来ない人間は残念です。
低スキル人材として切り捨てられるでしょう。
最後に
日本人の平均読書時間も減って、学びが少なくなってる所に
さらにテレワークで、学ばなくなっているという。
時間はあるのに、学ばない。はデータとして正しいんだろうけど
いくら時間を与えても、やらない人はやりません。
結局学ぶ人は状況関係なく、学びますよね。
準備せず後々大変になったら、どうするつもりなんでしょうか?
コメント