「トレーダーは育成できるのか?」高いパフォーマンスを誇ったトレーダーが実験として
投資素人たちに研修を施した集団が「タートルズ」と呼ばれウォール街で伝説となっていました。
彼らが用いた手法はシンプルなブレイクアウト・トレンドフォロー戦略です。
現代の投資・投機に数値そのまま当てはめてトレードしても、良い結果は出ないでしょうが
投資の土台としてはおすすめできるので紹介していきます。
取引市場
市場を動かすことのない流動性の高い物を取引。
・FX
・コモディティ(金・原油・トウモロコシなど)
・国債
・S&P500
売買代金の大きい市場であればOKですので日経先物や東証プライム、ビットコインなども今ならターゲットになりえます。
資金管理
・資金を10分割し、通貨や株など分散ポジションを保有
・1回の取引最大損失額は1%
取引方法
エントリー
・20日間の高値か安値をブレイクアウト時
・55日間の高値か安値をブレイクアウト時
ロスカット
市場のボラティリティを考慮した価格(2ATR)に、エントリー後必ず設置
(ATR=アベレージ・トゥルー・レンジ=特定の期間における価格の変動幅の2倍)
イグジット
指値を使った手じまいはしない(利益を伸ばせるだけ伸ばす)
ロング:10日間の安値で利確
ショート:20日間の高値で利確
トレンド後の取引は見送る
大きなトレンドが発生した後に、またトレンドが発生する確率が低い為
研修で成果が実らなかった人の特徴
・保守的なトレードスタイルを好んだ
・相場変動が激しく、リスクが高いと感じた
・限月(先物の期限が満了する月、ポジションは持ち越せない)まで数日では収益を上げられないと判断。
ブレイクしたらブレイク方向に伸びることに賭けたトレード方法なので、自分の考えは必要なく
とにかく伸びたら限界まで引っ張って、コツコツ損失を受け止めてドカンと大きな利益を狙う手法です。
保守的なトレードスタイルを好むのは悪いことではなく、性格的にドローダウンの大きいトレンドフォローには向いていなかっただけの話でしょう。
最後に
タートルズのポジションを長めに持つやり方だと、資金量が少ないうちは少ない利益しか取れません。
15分足や5分足でもトレンドは発生するので、タートルズと同じようなトレードで効率よく利益を上げることができます。
相場をよく観察してみて、利益の出るトレードルールを自分で生み出しましょう。
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